【評価】
『ポアロとグリーンショアの阿房宮』
・総合 ★★★☆☆☆(通り過ぎる一冊)
・展開パート ★★★★☆☆(なかなか良い)
・結末・オチ ★★☆☆☆☆(平凡、好みではない)
・没入感 ★★★☆☆☆(普通)
・登場人物 ★★★☆☆☆(標準的)
+
(アガサ作品専用の追加評価)
・駆け込み胸糞恋愛描写 皆無
・推理要素提示の公平さ 無くはない
・翻訳 良い
------------
【評価概要】
評価項目は、
・総合 (すべてを考慮した満足度)
・展開パート(結末までのストーリー)
・結末・オチ(納得性、意外性、読後感)
・没入感 (引き、読み心地)
・登場人物 (魅力)
とくに重視するのは、展開パートと結末のデキ。
表現の美しさ、舞台設定の良さ、性癖に刺さる何か、強烈に心に残るシーンがあるかどうかなど、特筆すべきものがあれば、総合評価に反映。
評価の点数は6段階で、★~★★★★★★+
★★★★★★ 大絶賛
★★★★★ かなり好き
★★★★ 好意的
★★★ 好きでも嫌いでもない
★★ 好みでない~嫌い
★ 絶望的に嫌い
★★★★★★+ 数々の作品の中でもトップクラスに好み
-------------------
※ 適度に言葉を濁したネタバレが含まれることがあります
【感想】
ひと言での評価は、
<悪いところはないが、感嘆するような長所もない。>
ポアロ以外の探偵役で本書の内容が評価されるかと想像すると、まず見向きもされないだろうと考えると、素晴らしい作品だとは言えない。
・一番の特徴は分量の少なさ
それが良いのか悪いかというと、どちらかと言えば悪いが、良い点もある。
分量が多くても中だるみを感じさせない名作なら、長い方がいい。
『ABC』、『アクロイド』など。
逆に、中だるみがあって100ページほど削ってくれれば、もう一段階評価が上がるという作品も多々ある。
『もの言えぬ証人』など。
さすがに本書は短すぎるので、多少肉付けが欲しいが、このストーリーとオチで4,500ページにされるなら、この分量の方がいい。
・序盤は良好、中盤良好、終盤微妙。
話の転がり方は良好。中盤も悪くない。
オチはまったく好みではないが、怒りが込み上げてくるタイプのものでもない。
・印象に残るシーンがあったかどうか。
嫌な感情になる展開もない代わりに、驚きや感嘆といった感情は一切湧かない。
ページ数の関係もあると思うが、唸るようなシーンや仕掛けはない。
ひと言での評価は、
<悪いところはないが、感嘆するような長所もない。>
ポアロ以外の探偵役で本書の内容が評価されるかと想像すると、まず見向きもされないだろうと考えると、素晴らしい作品だとは言えない。
・一番の特徴は分量の少なさ
それが良いのか悪いかというと、どちらかと言えば悪いが、良い点もある。
分量が多くても中だるみを感じさせない名作なら、長い方がいい。
『ABC』、『アクロイド』など。
逆に、中だるみがあって100ページほど削ってくれれば、もう一段階評価が上がるという作品も多々ある。
『もの言えぬ証人』など。
さすがに本書は短すぎるので、多少肉付けが欲しいが、このストーリーとオチで4,500ページにされるなら、この分量の方がいい。
・序盤は良好、中盤良好、終盤微妙。
話の転がり方は良好。中盤も悪くない。
オチはまったく好みではないが、怒りが込み上げてくるタイプのものでもない。
・印象に残るシーンがあったかどうか。
嫌な感情になる展開もない代わりに、驚きや感嘆といった感情は一切湧かない。
ページ数の関係もあると思うが、唸るようなシーンや仕掛けはない。
本書で一番好きなのは、何かが起こりそうな気配がするからとポアロを呼び寄せ、その説明をしているくだりくらいまで。その後は悪くはないが、波風もないまま終わりを迎える。
・まえがき、あとがき
あとがきからは得るものがあったが、まえがきはひたすら怠かった。
『ナイルに死す』もそうだったが、アガサクリスティー作品を読む目的で買っているのに、本編よりも先に読みたくもない内容のものを掲載してくるとは何事か。
----------------------
ポアロシリーズの評価
(満足度がきわめて高かった作品)
1,『葬儀を終えて』(新訳版再読予定)
2,『ABC殺人事件』
3,『アクロイド』
(満足度が高かった作品)
『ナイルに死す』
(満足度が高めだった作品)
『もの言えぬ証人』
『そして誰もいなくなった』?(そのうち再読して確認)
(概ね満足した作品)
『スタイルズ荘』
『雲をつかむ死』
(過不足を感じた作品)
『青列車』(結末以外最高峰)
『メソポタミアの殺人』
『邪悪の家』
『三幕の殺人』
『ポアロとグリーンショアの阿房宮』
『ポアロとグリーンショアの阿房宮』
(満足度が低かった作品)
『ゴルフ場』
『ひらいたトランプ』
『エッジウェア卿の死』
(激怒した作品)
『ビッグ4』