※ネタバレあり

普段はこの手の小説を読む場合、作者が読者を誘導するレールの上に乗って深く考えずその起伏を楽しむ。

ひぐらしのなく頃にはアニメを2周ほどしたのもあり、一番核心的なところをすでに知ってしまっているので、数年前に見たアニメとの違いはどうだったかなどを意識しながら読んでいる。

罪滅ぼし編を読み終えた段階での情報整理。

今回、雛見沢症候群にかかる対象は竜宮レナ。

罪滅ぼし編を読んで、雛見沢症候群という定義が記憶通りかどうか若干不安を覚えた。

自分の記憶によると、雛見沢から遠く離れると発症するもので、沙都子のロールシャッハテストのシーンなどでも示される通り、自分の心理状態が悪くなると恐ろしいまでに狂暴化してしまったり、血管の中から蛆が這い出る幻覚を見る(うじ湧き病)だと記憶していた。

当時覚えたての言葉を使いたがるこどもたちがロールシャッハテストロールシャッハテストといって騒いでいた。

いまでいう(少し前でいう)サイコパスがそれにあたるだろう。

サイコパスという単語も、アメリカ映画などではたまーに見かけはしたが、アニメのサイコパスがヒットするまではほとんど誰も使わなかった単語だった。

それはおいておいて。

雛見沢症候群の記憶はかなり適当で、この編で指摘されている通り、雛見沢から遠く移り住んだ人で普通に暮らしているということから否定される。

その指摘に対する説として、寄生虫が世代を重ねるごとに狂暴化する因子のようなものが薄れていき、いまの世代では雛見沢症候群を発症しないとのこと。

完全に記憶が飛んでしまっているので、アニメで言及があったのかもしれないが、梨花が雛見沢症候群を抑える薬を持っていたが、誰が作ったのだろう。

入江か鷹野のどちらかしかいないと思うが...

入江が自殺する理由もここまで読んだが明かされていないが、なんだったっけ...

最後の生存者の欄に、メインキャストの死亡がどこにもなかった。

梨花と悟史だけがレナに殺されて、この世界線は失敗でやり直しという完全に思い違いの記憶が作り出されていた。

レナが暴走した一件では誰も死なず、翌日、火山ガス関連で村人が一掃されたことになる。

ここで、梨花も火山ガスで死んだのか???となったが、

もう少し読み進めると、レナの事件の翌日に、梨花が惨殺され、火山ガスが云々といういつもの順番だった。

梨花が死に、火山ガス云々というラインは崩れていなかった。

火山ガス云々が起きる原因は、梨花が死んで羽入がブチギレたからか??と思っていたが、情報整理をしているうちにそれらしき記憶を思い出した。


鷹野が梨花のことを嬢王蜂が云々と言っていた。

雛見沢症候群は、雛見沢を離れることで発症するのではなく、嬢王蜂の梨花から離れると発症するというのが本当の設定だった気がしてきた。

鷹野が孤児院?から抜け出し、一二三に連絡を取り保護される。

一二三が人を操る寄生虫か何かの研究をしていたが、それが馬鹿にされ鷹野がブチギレていたのはかなり鮮明に記憶している。

鷹野が一二三の研究を証明するために雛見沢で何かをしているというところまでは覚えているが、どこまでが鷹野が仕組んだものかまででは覚えていない。

梨花を殺せば、寄生虫が暴れ出して、雛見沢の人間が全員死ぬことを示し、人間を操る寄生虫がいることを世に知らしめるのが鷹野の目的だったような気がする

のだが...

事件の数年後の描写で、雛見沢事件があり、その手の寄生虫がいます!!とはなっていない。

鷹野は自分で人を操る寄生虫の存在を確認してそれで満足だったのか??

余談で、火山ガスの一件から、雛見沢出身の人間が発狂し死ぬ事件が何件か起こったという記述がある。

梨花が死んだことが原因で起こったのか、弱った寄生虫でも発症する場合があっただけなのか。

梨花が死んだことで村人が全滅するのであれば、寄生虫の強いとか弱いなどに関わらず、寄生虫が宿っている雛見沢出身で遠くに住む人間もその日に死ぬ気がするのだが。




ここまで読んだ情報だと、

現場監督の殺害・・・雛見沢症候群を発症した工事作業員(鷹野の薬で発症したか自然発症かは不明)

沙都子父母の転落事故・・・ただの事故??

梨花の父母の死・・・神主が病死、母親は祟り説を信じて自殺??

沙都子叔母撲殺事件・・・悟史で確定だが、どこに消えたのかが不明。

富竹・・・雛見沢症候群(うじ湧き病)の薬。(罪滅ぼし編で梨花が明言)

火山ガス・・・実際は火山ガスなどは発生せず、鷹野が梨花を殺したことにより、嬢王蜂が死に云々。

ということになる感じか。

鷹野がすべての元凶という曖昧な記憶のせいで、すべて鷹野が絡んでいると記憶が改ざんされていた気がする。

富竹と梨花殺害は鷹野確定として、あと関係していたとしても工事作業員の件くらいか??

梨花の父母と沙都子父母の死因は、鷹野が関わっているかもしれないが、その描写はいまのところはない。

毎年誰かが死ぬというルールさえ守られればよく、5年目はすでに自分が富竹を殺しているから、5年目に圭一が叔父を殺そうがどうでもいいという感じか?

鷹野がすべての事件に関わって、5年連続で誰かが死ぬようにはしていたのだろうか。

そうなると悟史の一件がひっかかる。叔母を殺さなかった場合、鷹野関係の誰かが誰かを殺さないといけなくなる。

悟史が綿流しの日当日に叔母を殺すことが分かっていたならいざ知らず、毎年確実に誰かが死に続けなければいけないなら、鷹野側でも誰かを殺しているはず。

毎年死なずとも十分に祟りの存在感は示せるから、現場監督の事件と富竹の事件だけに関わり、あとは偶発的に起きたのだろうか。

アニメでは、どこまでが明言され、どこまでが曖昧にされたのか、ほとんど思い出せない...


その辺の細かな設定も、このあとに続く、皆殺し編、祭囃子編を読めば、すべてに納得がいくのだろうか。

ここまで来たので、記憶が残っている間に一気に読んで、自分がひっかかっているものがすべて解消されるかを確認したい。




あと記憶が曖昧で気になっているのは、

罪滅ぼし編で、鷹野の死亡推定時刻が、鷹野が祭に現れるよりも前だったというのは、検査結果のミスだったということが警察の口から名言されたが、

最初の方で歯型を照合云々というくだりがあったが、あれは死体の歯型のデータを鷹野のデータとすり替えておいたという単純明快な仕掛けになるのだろうか?

入江が自殺する原因が何だったのかも覚えていない。

あと、羽入が生徒役で出ていた編もあった気がするのだが、どういう理屈でそんなことができたのかも覚えていない。

アニメ版では、これが少女A...的な感じで大人になったレナが登場するシーンがあった気がするのだが、それが差し込まれるなら罪滅ぼし編になりそうなものだが、小説だと出てこなかった。

あのシーンが結構好きだったと記憶しているが、アニメオリジナルだったのか??