非常に良い放送内容だった。

ここ十数年か数十年の日本の間違った歩みをわかりやすい言葉にしてくれていた。

”過程で失敗していても結果が得られてたらまだいいが” という話は、A政権について考えさせられるときによく感じていた問題だった。

”過程が間違っていても結果が得られた” のが少し前までの中国とロシアで、”過程を間違い結果まで最悪だった” のがA政権とそれに連なる現在までの政権だろう。

公文書偽造とマスコミへの指摘もおっしゃられるとおり。

自分が政治関連の事件で一番失望したのは、野党が証拠書類を提出するように要請したのを受けて、すぐに証拠書類をシュレッダーにかけて、その書類はさっき処分しましたと宣ったとき。こんなことをされて政権が倒れないなら、何をしても許される。まともなマスコミならこの件が適切に対処されるまで騒ぎ続けるはずで、それすらしないなら存在意義無い。

公文書偽造や破棄は実行犯本人を重罰とかにしておかないと、統治システムが完全に崩壊してしまっている。逆に重い罰則さえあれば、公文書偽造・破棄は得るものよりも失うものの方が大きいから誰も従いませんという環境になり、官僚にとっても逆に良いかもしれない。どうせ罰則もないし、政権を庇えば逆に昇進させてあげるからという悪魔に魂を売るのを促進するシステムになっているのがやばすぎる。道徳心を持った人が自殺してしまい、悪魔に魂を売った人間は昇進するという、小説で読まされてもその設定はやりすぎだろう...と過剰演出に思うようなことが現実にまかり通った。そうした人間が政界を去るどころか重鎮気取り。政治家・マスコミ・司法のすべてが道徳と正義を放棄した社会の末路を見せつけられた。


波頭さんは2,3か月前に何かの動画で見かけて、印象が非常に良かった。

自分の中では、”知性・道徳心・優しさ” を持った人間が至高で、波頭さんはすべてを兼ね備えている方だと思う。当然自分は1つも持ち合わせていない。

経済などの具体的な話はわからないので、自分が政治家を見るときはこの3点を備えているかの人間性観察をしている。

(過去にNHKの放送料金はTVを持っていなくてもネットに勝手に放送を流してスマホ・パソコンを持っている人間からも徴収するように動きたいと発言していたとか、統一教会問題が党の問題だとは思っていないだとか、総裁選でとんでもない候補に投票していたかどうか、国民のためにならない法案へ賛成していたかなど。こういう人たちはすぐに国民を売るからまったく信用できない。)

政治家の場合は口だけで愛国と唱えて、私財を社会のためになるものに寄付や投資をしていなければ信用度は一気に下がる。

職業(政治家など)によっては優しさは邪魔になる場合もあるが、道徳心さえあれば優しさはある程度付随する。

波頭さんに好印象を抱いた同じ理由で、十数年前には姜尚中さんが好きで、本を4,5冊読ませてもらっていた。

茂木さんは、ホームレスの方へ死ねと発言した人への即日復帰イベントを開催されていたので印象が悪かった。

長年培った残虐な人間性を示した人物が、批判された数日後に反省の弁を述べても、それは自分がこれ以上批判されたくないための反省のポーズでしかなく、個人的にはとてもではないが心地の良いものではなかった。

茂木さんへは反発心があったものの、動画内では気さくで司会をするのがお上手で印象は良かった。

もっと印象が良かったのは、安倍昭恵さんとは懇意だったという話だったが、安倍政権の安保法制のとき?には先頭に立って批判をされていた。

日本人の良いところか悪いところかはわからないが、懇意にしていた人ならその人がどれだけ悪事を働いて擁護するという習性がある。

一般人ならまだしも、政権に抱き込まれたジャーナリストもどきがこれをするのは許せない。

手術が下手な外科医師・子供が嫌いの保育士状態で、そんなジャーナリストは害でしかない。独立性を保ったような顔をして、腐敗政権が正しいもののような報道をされると多くの人が騙される。

茂木さんはそういう人とは違って、頭がいい人特有の合理的な思考を持っているからなのか、西洋風の価値観も取り入れられているのかかはわからないが、批判すべきことは批判しているのは立派だと感じた。